通勤バッグに推しのトレカを。「グッズに見えない」ための3つの条件
通勤バッグに、推しのトレカを付けられるだろうか。
この悩みの答えは、じつはカードではなくホルダーの側にあります。ホルダーがグッズに見えると職場では気が引ける。革小物に見えれば、何の問題もない。その差を分ける条件が3つあります。素材、色、そしてフタです。

隠すのではなく、選ぶ
「隠れオタ」という言葉があります。職場では推し活の気配を出さない人。ただ、それは好きなことが恥ずかしいからではなく、いつ、誰に、どこまで見せるかを自分で決めたいから——そう考える方が実態に近いはずです。
実際、市場を見るとその気持ちははっきり形になっています。検索すれば「痛バに見えない」「隠せる」「大人が持っても恥ずかしくない」推し活バッグの紹介記事が並び、家電メーカーからは透明窓を隠せる「擬態モード」付きの推し活リュックまで登場しました。推し活は続けたい。でも、ふだんの装いは崩したくない。そんな大人が、それだけ多いということです。
ところが肝心のトレカホルダーは、硬質ケース、ぬいぐるみ型、合皮ポーチがほとんどで、どれもカードが常に見えたまま。現場では完璧な道具ですが、月曜の朝、革のトートの隣に下がると、そこだけ浮いてしまいます。

バッグチャームは、もう大人の領域
バッグに何かを付けること自体は、とっくに特別なことではなくなりました。海外ではバッグチャームの検索が急増し、Miu MiuやLoeweまでもが自社のチャームを出しています。じゃらじゃらと重ねるより、一点だけ品よく効かせるのが今の空気。つまり問題は「付けること」ではなく、「何を付けるか」です。


1. 素材はバッグと地続きに
革のバッグに透明ケースを付けると、まずケースが目に入ります。本革のトレカホルダーは逆で、質感がバッグと地続きになり、少し離れればただのバッグチャーム。毎日のバッグに付けるなら、カードが入るかどうかより先に、バッグの隣で浮かないかを見るのがおすすめです。
2. 色は一点だけ効かせる
すべて揃える必要はありません。本体の色はバッグとつなげて、フタの一箇所にだけ差し色を。そのほうがかえってチャームらしく見えます。黒やネイビーのバッグなら黒ボディに赤のフタ、ベージュやブラウンならタンのボディにクリームのフタ、という具合です。
3. フタが閉まるかを確かめる
3つの中でいちばん大切な条件です。トレカは一日中見えている必要はありません。会議の前は閉じて革のオブジェにしておき、帰りの電車で開ける。好きな気持ちを隠すのではなく、見せ方を自分で決める。それだけのことです。


最後に、よくいただく質問
Q. 一般的なトレカのサイズは入りますか?
はい。標準サイズ(55×85mm)のトレカがそのまま入ります。スリーブに入れたままでも大丈夫です。
Q. 革のお手入れは面倒ではありませんか?
一般的な革小物と同じです。雨に濡れたら乾いた布で拭いて陰干しし、数ヶ月に一度クリームを塗る程度。毎日手入れするものではなく、むしろ使うほど風合いが育ちます。
Q. 中のカードは傷みませんか?
むしろ逆です。露出型のホルダーはバッグの中身や外部との摩擦で角が擦れやすいのに対し、フタがその接触を代わりに受け止めます。
Q. どんなバッグに合いますか?
革のトートやショルダーがいちばん自然で、ブリーフケースや無地のリュックにも馴染みます。基準はひとつ、バッグの金具とホルダーの金具の色が喧嘩しないことです。
作り手より
AUREKTOは、観察から生まれたブランドです。会社勤めのなかで、年齢に関係なくアイドルを好きな人がまわりに大勢いることに気づき、トレカ文化を調べるうちに、大人が持てる素材のホルダーがないという空白を見つけました。だから作りました。本体はイタリア産ドラーロレザー(シボ加工の牛革)、スナップボタンのフタ付き。経験10年の革職人が小ロットで仕立てています。見せたいときに見せて、閉じたいときに閉じる。製品の説明は、じつのところこの一行で十分です。